幸せを、あなたにさずけます❣️

例え小さな光であれ、心に光が有れば、闇は消える。

16. だれもが仏の生命を持っている❣️【万人の成仏】全人類の成仏を願い仏。 【教学】

【五重の相対】
③権実相対
【万人の成仏】

だれもが仏界の生命を
涌現できる

ここまで、幸福になるための仏法であることを教わりました。「人のため」に行動する信仰の実践は、エゴに覆われた社会を変える大切な活動だと思います

社会に価値を広げて行くための仏法です。

そして、自分も他人も、幸福になる事を目指す大乗仏教の精髄が、法華経です。

ところで、経典といえば、実にいろいろあります。どうして、そのなかで法華経が最高峰の教えとなるのでしょうか。

確かに仏教には、色々な経典が有ります。

大乗仏教の主だったものでも、華厳経般若経阿弥陀経大日経などがあります。

しかし、結論を先に言えば、すべての人が成仏できることを説き明かした経典は法華経だけです。

前に、真実の仏教の教えは、小乗教でなく大乗教であると教わりました。そうした大乗仏教の諸経典でも、まだ不十分なのです。


法華経以外のそうした大乗経典は、真実の教えを説き明かしていません。

まず、地獄界から菩薩界までの九界は、どこまでも迷いの境涯であり、その生命から離れないと仏になれないと説いています

しかも、仏になれるとしても、階段を上がるようにして、何度も生まれて変わって修行を重ねた末に、やっと仏に成れると教えたのです。

どうして、そうした教えがあるのでしょうか。

当時のインドの人々の考え方に合わせた、方便(仮の手段)として説かれたものと考えられます。

いわば、真実を説き明かすための準備段階なのです。

例えば、仏についても、一度、釈尊から離れて、阿弥陀仏大日如来など、人間を超越し、現実世界から遊離した架空の仏を説いています。

仏の生命の一端は、明かしているわけです。しかし、方便としては意味があるのでしょうが、私たち人間から離れては、真実の仏教の教えにはなりません。

そうした大乗経典は、二乗(声聞・縁覚)の成仏を否定します。前に学んだように、二乗は、自分自身が悟りを開くことだけに執着し、民衆を救おうとしない傾向があるからです。

しかし、二乗が成仏できないとなると、全民衆を救う教えではなくなります。

それだけではありません。
そうした大乗諸経は、悪人・女性の成仏も否定します。

これに対し、万人の生命の中に「仏の生命」(=仏界)があると説いたのが法華経です。

法華経ではどんな人にも仏界が具わり、九界の生命境涯から仏界を顕していけると教えています。

したがって、九界の生命を断ち切る必要はありません。

二乗も、悪人も、そして女性も、男性も、万人が平等に成仏できると、説いているのが法華経なのです。

九界という現実の中で、仏界の力強い生命を涌現しながら、自他ともの向上のために行動していく。

これまでも学んできたこの原理は、法華経にしか説かれていないことが分かります。

法華経だけが、一切衆生が平等に成仏できることを教えています。

その根拠が一念三千の法門ですが、また別の機会に改めて学びましょう。

いずれにせよ、法華経だけが真実の大乗教となります。

その意味で法華経を「実教」と呼び、それ以外の大乗諸経を「仮の教え」という意味で、「権教」といいます。

「権」とは「仮」の意味です。
また、権教である大乗教を権大乗教ともいいます。

この権教と実教を比較して、実教で有る法華経が優れている事を示したのが、五重の相対の第三の「権実相対」です。

「万人の平等」「万人の成仏」を説いたのが法華経なのです。

「ひとり」を大切にする日蓮仏法の精神も、この法華経が基盤なのです。

その大乗仏教の精髄の精神を実践しているのが、ブログを見ているあなたなのです。

心にとまれば、それは信心です
【五重の相対】
③権実相対
【万人の成仏】

だれもが仏界の生命を
涌現できる